2024.01.15まで、MoneyForwardのプレミアムプランの試用期間が通常30日間のところ60日に伸びていたので、気になっていたプレミアムプランの資産形成アドバンスコースの試用をしてみました。 プレミアムプランのスタンダードコースで利用できる口座の登録数無制限や高い更新頻度などについては触れません。 なお、家計管理に関してはWindows用のソフトウェアを使用しており、MoneyForwardの機能は使用しておりませんでした。この点についてはMoneyForwardの機能に不便な点を感じていたため、現在のスタイルに落ち着いています。 現在投資情報の管理・収集を目的として利用しているサービスとしては
Investing.com
- 経済指標カレンダーを見る用
Robofolio
- 米国株式・日本株式・投資信託の管理ができる日本株式についてはPER・EPS・配当利回りや適時開示情報などを確認できる
- 登録可能な口座はSBI証券やauカブコム証券など証券会社のみで、SBIベネフィットシステムズや日本レコードキーピング(NRK)などの確定拠出年金には対応していない
Google Finance
- 自分の管理しているポートフォリオについて売買履歴を記録し、別の個別株銘柄や指数と1日から5年、追跡できる最大期間中のパフォーマンス比較を行え、表示期間開始を100とし、百分率でトータルリターンを推移グラフや数値で表示してくれるところが便利
Yahoo! Finance U.S.A.
- チャートが最も扱いやすく、保有資産の管理が行える。私がテクニカル分析で使用しているテクニカル指標がほぼ全て使える
- Google Financeより具体的な銘柄情報が確認できる。PERや配当利回りなどの基本的なテクニカル指標や、B/SやP/Lなどの財務情報は勿論、PEGレシオや52週価格レンジ・1日の中での価格レンジが確認できる等、とても多機能である
SBI証券 My資産
証券会社のウェブサイトで備えている機能。
- サマリー画面では預かり金(SBIハイブリッド預金)・国内株式・米国株式・投資信託・外貨建MMFの資産クラス別に円グラフと一覧で表示し、円換算評価額・評価損益・評価損益率もわかる
- 実現損益詳細ページでは、指定した期間中に実現した売買損益を検索する事ができる
- 外貨建て資産の場合は円換算表示と現地通貨表示を切り替えられ、一覧をCSV出力したり、印刷用画面を表示することができる
SBI証券 NISA情報
- この画面で表示される資産情報は2024年から開始された新NISA制度預かりの資産のみで、2023年以前の旧NISA制度預かりの資産は対象外
- サマリー画面ではNISA資産残高・損益率(前日比・前月比)・評価損益率・買付余力・資産推移グラフ・年間投資上限額(成長投資枠・つみたて投資枠)・最大利用可能枠・積立設定状況の情報が一覧できる
- 保有銘柄画面では、資産クラス別の総評価額等の情報表示がされ、それを展開すると個別銘柄や投資信託のファンド毎のパフォーマンスも確認できる。
利点 (というよりは機能?)
ポートフォリオ作成機能
- 保有している株式・投資信託などの資産にそれぞれ "長期保有 日本株式" "高配当 米国株式" "投資信託 確定拠出年金" などのタグ付けができる
- 作成できるポートフォリオは上記で設定したタグごとにまとめて銘柄・ファンドを登録することができる
- 個別株の詳細情報が表示できる
- 取得価額と評価額の推移がグラフで表示される
- 外貨建て資産の場合、円・外貨別に平均取得価額・評価額の推移がグラフで表示される。
- 外貨建資産の円換算取得価額評価額は為替変動を加味した推移グラフが表示されるため、取引がない期間も変動しているところは便利
- 評価損益額 , 評価損益率 , 取得価額(合計) , 平均取得単価 , 現在の株価 , 保有株数を確認できる
配当情報
- 保有銘柄の配当金情報が見られる
- 月別表示である場合は棒グラフで配当・分配金の金額を、銘柄別で円グラフでその月の分配金の割合を表示してくれる
- 年間表示画面では年間の配当・分配金額を表示し、円グラフで総額に対する銘柄別の配当利回りを表示してくれる。
欠点
- 2023.12.30現在、資産形成アドバンスコース固有の機能はスマートフォンアプリでのみ利用可能であり、Webブラウザでは利用できないため、PCで管理することはできない 大画面のPCで利用できないのは大きな欠点であると感じた
- 作成したポートフォリオ全体評価額は日本円でのみ表示され、外国株式が含まれていても現地通貨の表示はできない
- 個別銘柄の情報画面では現地通貨表示ができるが、ポートフォリオの評価額は常に日本円である
- 複数タグが付けられている銘柄を同一ポートフォリオに組み入れると、評価額が実際の評価額と一致しなくなる (例) 株価2,000円のA社株を100株保有しており、"長期保有株" "日本株式" の2つのタグをつけて同一ポートフォリオに入れると評価額が400,000円となる。
- 配当金額は日本株式・外国株式に関わらず日本円表示である
- Google FinanceやYahoo! Finance U.S.Aなどで見られる、銘柄のテクニカル指標や財務に関わる情報などは表示されない
あれば便利だと思った機能
- 日経平均株価やS&P500、NASDAQ100などの株価指数と自分のポートフォリオのパフォーマンスを比較できる機能があると、適切なポートフォリオの構築に役立てられそう
- 個別株の詳細表示画面で株価チャートやPER・EPSなどのテクニカル情報、P/L・B/S・決算情報などのファンダメンタル情報、銘柄関連ニュースや適時開示情報、株式分割や自社株買いコーポレートアクションスケジュールの表示や外部サイトのリンクが表示されると便利 これによって他サイトを使わずに銘柄の情報収集がMoneyForwardの資産形成アドバンスコースだけで概ね簡潔するならなお良い
- PCのウェブブラウザで資産形成アドバンスコースの機能を利用できること
評価
1,000円/月 または 10,000円/年を支払う価値は無いと判断している。 プレミアム資産形成コースで利用できる機能は、今まで利用してきたウェブサイトで利用可能である 資産形成アドバンスコースの肝である機能はスマートフォンアプリでのみ利用可能であるため、一覧性や操作性に欠ける。
という感じになりました。 SBI証券のMy資産・NISAページの機能が充実しており、その他情報はGoogle FinanceやYahoo! Finance U.S.A.で収集できるものです。従来のスタイルで十分代替可能であり、+1,000円/月を投じる価値は感じませんでした。